さて、連載記事の第三弾!
今日は先日の続き、金融機関の選び方(個人感想編)です。
それぞれの特色を簡単に書いてみましょう。
①メガバンク・都市銀行
言わずと知れたというような大手銀行。企業が株を持ち運営している例もあり、比較的主要都市を中心に全国各地に支店を展開しているので、案件の対象エリアを問わずに相談が出来るというメリットがあります。あと、人によっては名前の認知度の高さに信用度をイコールとする方もいますね。しかし、支店が少ないなど、日常利用する時の不便さも感じる方がいるようです。
②地方銀行・信用金庫
「地方銀行」「信用金庫」と並んで普段の生活では馴染みが深いのが特徴です。各都道府県を中心に地域に根差したエリアで営業を行っており支店の店舗数も多いので利用頻度が高ければ便利ですね。また住宅ローン融資に関しても積極的に相談に乗っている印象です。言葉が悪いですがと前置きしたうえで、上のメガバンクは所得や規模が大きい案件への対応が迅速ですが、コンテナハウスで通常規模の住宅を建てるという際には、地方銀行や信用金庫の方が親身に相談に乗っているという感覚です。
③ネット銀行
ここ数年で急速に普及したのがこのネット銀行です。メリットは金利が安い、デメリットは担当者との相談などが行い難いという感想です。また私の印象ですが、ネット銀行の担当者は短いスパンで変わる傾向にあり、その都度の案件の引継ぎに難がある印象です(弊社のクライアント様でも何度もこの様な案件が有りました)
上記3つに分けて書いてみましたが、印象としてはこのような感じです。
広い範囲でコンテナ計画(例えば岡山県と沖縄県と長野県など、様々な県を超えてコンテナアパート経営をする、などなど)を行う場合は対応エリアの広いメガバンクでの相談が継続的に行いやすいでしょう。わざわざ各地方で対応してくれる銀行を探すのは中々の労力です。
人生金融融資は一度きり、という事で住宅を建てるためにローンの相談を行うのであれば地方銀行や信用金庫に相談するのが良いかもしれませんね。きちんとお近くに店舗が有り銀行スタッフの方が常駐しており、必要な時期に必要な相談を行えます。
ネット銀行に関しては、弊社ではおススメをしておりません。これはあくまで個人的な感想も入りますので【絶対にネット銀行が良い!】という方は無視してください。金利が安いのは良いのですが、店舗がない、人が常駐する店舗が無いなどの事が有る為、柔軟な相談が中々できません。あと、金融のプロとしてというよりはマニュアル的な動きが多いため相談者の頼みというものが反映されません。金利が安いというのも店舗が無いためその維持費や人件費が必要ないために浮いた部分です。↓
なぜ、このようなことを書くかと言うと、住宅ローンの最終目標をみなさんに再認識して頂きたいという想いが有ります。
おそらく多くの方が【ローンを組めるか】、【金利が安ければお得だ】という安易な計算で銀行へ相談に行くと思います。
が、しか~し、住宅ローンの終着点は『組む時』ではなくて『完済する時』ですよ!
現在は最長35年間の住宅ローン返済期間が設定できます。35年も経てばみなさん定年も迎え、退職金を手にしてかわいい孫と一緒におもちゃ屋さんでおもちゃでも買ってあげよう!と考えられる年代になります。ですが、本当に35年間何事もなく支払していく保証がされてますか??
もっと具体的に言いますが、
・本当に35年間お勤めの会社が存続してますか?
・本当に35年間お給料が昇給して支払われ続けますか?
・本当に35年間ボーナスが年2回のペースでもらえますか?
失礼な言い方にもなりますが、世の中に存在する会社・企業で必ず存続し続ける保証がされている団体は一つもありませんし、上記は何一つ保証されていません。そんな中、会社の都合で給料やボーナスがカットされたとなっては、ローンの支払いに影響が出ます。
その時に安易に【金利が安いから】だけで相談窓口のない融資を受けていては、、、支払い条件の変更や延期など、こちらが藁にも縋る想いで発した声が汲み取られません。
私は18歳から不動産業界で仕事をしてきて13年、ずーっとこの仕事しか知りませんが、その中で最終目標を誤って悲しい思いをされた方をたくさん観てきました。
住宅会社はお客さんが『住宅ローンを組める事』を目標としていますが、
お客さんである皆さんは『住宅ローンを完済する事』が目標ではないでしょうか??
住宅会社の安易な提案や目の前でぶら下がっている『金利安いでっせ~』というニンジンに踊らされず、ご自身でしっかりご検討なさって下さいね。